オーストラリア



オーストラリア

オーストラリア ( : Australia)は、オセアニアに位置する国です。オーストラリア大陸の唯一の国であり、広大な面積を誇ります。

地域

[編集]

オーストラリアを構成する6つの州と9つの準州は、面積がアメリカ合衆国の州よりもはるかに広く、カナダのそれに匹敵します。一度にすべてを訪れるのはほぼ不可能で、ブリスベンとシャークベイの距離は約5,000 km (3,100 mi)、いわばヨーロッパならマドリードからムルマンスク、アフリカならカイロからナイロビ、アメリカ合衆国だとメイン州からカリフォルニア州までとほぼ同じ広がりを誇ります。

地図
オーストラリアの主な州道とハイウェー
オーストラリアの主な州道とハイウェー
 ニューサウスウェールズ (英語版) オーストラリア首都特別地域 (英語版)  ( NSW & ACT )
オーストラリア最大の人口を誇り、最も歴史のあるシドニー英語版)や計画都市のキャンベラ(英語版)などの主要都市も存在する。ニューサウスウェールズ州の海岸沿いには海辺の集落が並び、少し内陸に入るとブルーマウンテンズ(英語版)とスノーウィーマウンテンズ(英語版)の山系があり、さらにその奥にアウトバックへと続く広大な平野に農地が展開する。
 北部 (英語版)  (NT)
ウルル (英語版) アリス・スプリングス (英語版) を囲む赤い砂漠、ダーウィンカカドゥ国立公園 (英語版) の熱帯地方など、この地域の自然は驚くほど美しい。また、交通が便利で意外に訪れやすい。
 クイーンズランド (英語版)  (QLD)
陽光が満ち温暖な州は、人の集まるゴールドコーストから熱帯のグレートバリアリーフ、活気あふれるブリスベン (英語版) まで、海岸沿いの散策にぴったり。熱帯雨林が広がるデインツリー国立公園 (英語版) 、島々のリゾート地のウィットサンデー諸島にも引き寄せられる。ヒンターランド山脈が内陸部に横たわり、その奥地の広大な自然のアウトバックというオーストラリアらしい環境に続く。
 南部 (英語版)  (SA)
バロッサ・バレー (英語版) は世界に認められたワインの産地であり、フリンダース山脈とアウトバックの自然美と対照的な「教会の街」アデレードはイベントや文化で人々を惹きつける。この地域はオーストラリアで唯一、流刑地となった歴史がなく、自由入植者の手だけで開拓された。
 タスマニア (英語版)  (TAS)
山がちなタスマニアはバス海峡をはさんで本土と隔てられ、西に険しいクレイドル山、東にビーチ、南には荒野が広がる。オーストラリアで2番目にヨーロッパ人が定住したホバート (英語版) にはよく保存された史跡が多い。
 ビクトリア州 (VIC)
この地方はオーストラリア本土で最も面積が小さく、多様な景観と体験が待っている。南西部と中央部はサーフィンの楽しめるビーチ、のどかな農村地帯、そして自然豊かな国立公園がある。州の文化と経済の中心地は国際都市メルボルン。ショッピング、ファッション、グルメ、スポーツイベントで知られる。
 西部 (英語版)  (WA)
とても広い州。南西部に州都と主要都市であるパース (英語版) がある。南部には有名なワインの産地でもあるマーガレット・リバー(Margaret River)やアルバニー英語版)など。最北部は熱帯気候のビーチにブルームがある。小さな町、ロードハウス、鉱山の集落、国立公園などが長い距離をはさんで点在する。

[編集]

最大のタスマニア島 (英語版) ほか、離島は8,222件。

  • 1 ロードハウ島  — シドニーから飛行機で2時間、大自然のショーケースともいえるこの島は、ニューサウスウェールズ州の管轄。
  • 2 ノーフォーク島  — ニュージーランドとの間の海域にある。
  • 1 クリスマス島    — パースから定期便あり。レッドクラブというカニが産卵期に大量に見られる。
  • 2 ココス諸島  — 別称キーリング諸島はサンゴ環礁のなかに人の暮らす島が点在。パースから飛行機便あり。
  • 3 トレス海峡諸島  — ケープヨークからパプアニューギニアまで先住民の土地で、地主の許可をもらって入域する。移動はケアンズ (英語版) 発のフライト。
  • 4 カンガルー島  — オーストラリアで3番目に大きい島。野生動物と自然の景観、ワイナリーとビーチが楽しめる。
  • 5 ロットネスト島  — パースに近い自然保護区。63のビーチ、20の湾がある。野生生物のクオッカの生息地。
  • 6 キングアイランド  — バス海峡の島。タスマニアの北にある。
  • 7 ウィットサンデー諸島  — 白いビーチで知られる観光地。

無人島は数多くあり、コーラル・シー諸島(英語版)、ココス諸島(キーリング諸島)の複数の島、アシュモア諸島・カルティエ諸島(英語版)に南極海には離島のハード島・マクドナルド諸島(英語版)とマッコーリー島(英語版)である。

都市

[編集]
シドニーの夜景
  • 3 キャンベラ  — 比較的小さなオーストラリアの首都。多くの博物館がある。
  • 4 シドニー  — オーストラリア最大の都市。
  • 5 アデレード  — 南に位置するゆったりとした街。
  • 6 ブリスベン  — クイーンズランド州の州都。美しい砂浜がある。
  • 7 ケアンズ  — 多くの自然があり、国立公園もある。
  • 8 ダーウィン    — オーストラリア北部の主要都市の1つ。
  • 9 ホバート  — 風光明媚な都市。オーストラリアで2番目の入植地。

その他の行先

[編集]
ザ・トゥエルブ・アポストルズ(the Twelve Apostles=十二使徒)と呼ばれる地形
  • 1 ブルーマウンテンズ国立公園  — ニューサウスウェールズ州の山がちな国立公園。「スリーシスターズ」(Three Sisters)と呼ばれる景観がある。
  • 2 クレイドル山セントクレア湖国立公園  — タスマニアで最も人気のある国立公園。国内で最も深い湖を美しい山々が囲む。
  • 3 デインツリー熱帯雨林  — 世界最古の化石ではない生きた熱帯雨林であり、ヒクイドリの最多の群れの生息地として、保存の良い熱帯雨林。
  • 4 グレートバリアリーフ  — クイーンズランド沖にある世界最大のサンゴ礁群、この自然の驚異を直接見に行きましょう
  • 5 グレートオーシャン・ロード  — ビクトリア州の海岸沿いに位置する壮大な自動車道の沿線は、「ポート・キャンベル国立公園 (英語版) 」の海中に立つ岩場など、多くの象徴的な景色や世界最大の戦争記念碑があります。
  • 6 カカドゥ国立公園  — 熱帯の冒険旅行、アボリジニ文化、ノーザンテリトリーの自然に囲まれた野外活動。ウェールズ (英語版) とほぼ同じで、オーストラリア第2の面積を誇る国立公園です
  • 7 イカラ・フリンダース山地国立公園  — 南オーストラリアを象徴する国立公園では一番で、自然が形づくった円形劇場とエディアカラ紀に遡る多くの化石があります
  • 8 パーヌルル国立公園  — 高さ250メートル超のバングルバングル山脈は壮大な岩の彫刻のような景観を誇ります
  • 9 ウルル=カタ・ジュタ国立公園  — オーストラリアのアウトバックの真ん中にあるウルル(別称エアーズロック)とカタ・ジュタ(オルガ)は「赤い内陸」の象徴的な岩層です

知る

[編集]
オーストラリア
オーストラリアの旗
オーストラリアの旗
人口 27,309,396Wikidataでこれを編集
面積 7,692,024 平方キロメートルWikidataでこれを編集
言語 英語
通貨 オーストラリア・ドルWikidataでこれを編集
電気のプラグ タイプOWikidataでこれを編集
国際電話番号 +61Wikidataでこれを編集
時間帯 UTC+10Wikidataでこれを編集
緊急電話番号 000番Wikidataでこれを編集
車両の通行側Wikidataでこれを編集
表示0-0ウィキプロジェクト

着く

[編集]

ビザ

[編集]
  • ETA(Electronic Travel Authority:電子渡航許可)短期観光・商用

移動する

[編集]
オーストラリア国内の標準時(世界標準時)

話す

[編集]
道路標識。日本語のほかイタリア語、ドイツ語、先住民語(Pitjantjatjara)で記してある。ただしこれは珍品。

観る

[編集]
キャンベラの国会議事堂
建国記念日の花火(パース)
ユネスコ世界遺産のポート・アーサー旧流刑囚集落(タスマニア州)。オーストラリア流刑地遺跡群に含まれる。
  • 8 エアーズロック Uluru, ​ウルルノーザンテリトリー州ピーターマン  。 砂岩でできている巨大な岩。

する

[編集]
カンガルー
オーストラリアには世界で最も美しいビーチがいくつかある(写真はボンダイビーチ)
サーファーズパラダイスは世界でもトップのビーチがあり、最も人気のある観光地の一つ。近くにテーマパークが数多い(ゴールドコースト)

泳ぐ

[編集]

ブッシュウォーキング

[編集]

ブッシュウォーキング(Bushwalking)はオーストラリアで一般的な野外活動のひとつです。国立公園や熱帯雨林を目当てに出かけると、ガイドツアーに参加できる場所もあり、場合によってはガイドさんが先住民のアボリジニ出身だったりします。太古から暮らしてきた人々の暮らしや知恵に触れるチャンスでもあります。

ダイビング

[編集]
巨大な貝を観察するスキューバダイバー(グレートバリアリーフ)
  • シュノーケリング(Snorkelling)グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef=クィーンズランド州)に足を伸ばすか、西オーストラリア州沖のニガルー・リーフ(Exmouth=エクスマス)が名所。バイロンベイ(Byron Bay)から船に乗るとジュリアン・ロックというスポットに案内してもらえるし、あるいはブンダバーグ近くの磯(Bundaberg)なら熱帯魚の故郷が広がります。
  • スクーバダイビング英語版

スポーツ

[編集]
  • ロック・クライミング
  • オフロード・バイク スノウィー・マウンテン(Snowy Mountains)もしくはブラック・マウンテン(キャンベラ近辺)にオフロード用のトレイルがあるし、西オーストラリアには数日がかりで走破できる自転車道路があります(Munda Biddi Mountain Bike trail)。
  • 乗馬体験 オーストラリアは最初にヨーロッパから人が入って以来、開拓に馬を重宝してきました。長距離の移動では頼りになったし、厳しい自然環境に順応した馬たちはオーストラリア人と強い絆で結ばれました。今日では日常生活の移動手段というよりも、娯楽やスポーツとして乗馬が定着し、牧畜業では放牧した牛や羊などの家畜を集めるのは馬に載った牧童の仕事で、競馬は巨額の掛け金が動く一大産業です。都市部を離れ、遠隔地に行くとポニーをたくさん目にする場合もあり、大切にされる馬は、今も馬に強く魅了され馬がいる暮らしを愛するオーストラリア人の横顔を伝えています。

スキー

[編集]

オーストラリアでスキーと言われてもピンとこないのは当たり前で、わざわざ雪原を求めてこの国に来る人は滅多にいません。というのも、山々の標高はそれほど高くないので根雪になりにくい上、いつ雪が降るか予測は難しいです。それでも南半球の冬にニューサウスウェールズ州やヴィクトリア州を訪問したら、きちんと整備したゲレンデがあります。タスマニア島にもゲレンデがあり、時期は短いのと、天候次第ではシュプールを描けます。

サーフィン

[編集]

地球上でいちばん遠くて人だってあまり住んでいないのがオーストラリアだという先入観をいだかれがちです。「現地には人が少ないから気が楽だろう」と思えるのは、おそらく波の上でしょう。都市部を離れた場所でサーフィンに絶好の波が見つかるはずです。オージーサーファーと世界で呼ばれるように、海岸に近い地域の人には波乗りが好きな人も多く、季節を問わず一年のうち良い波が立ったら気象条件を押して海岸へ向かう人が大勢います。北のケアンズからカラサまで(Cairns - Karatha)を例外として、海岸線ならサーフスポットが見つかるはずで、当然、サーファーにも出会うでしょう。

スリルのある冒険

[編集]
  • スカイダイビング オーストラリア全国にスポットあり。
  • 熱気球(Hot Air Ballooning) キャンベラ、ブリスベンあるいはレッド・センター(Red Centre)。
  • カイト・サーフィン、ウィンドサーフィン(Kitesurfing、windsurfing) 風を味方につける波乗りは、ジェラルドトン周辺(Geraldton=西オーストラリア州)、あるいはこの種目の「首都」と呼ばれるコロネーション・ビーチ(Coronation Beach)。
  • ラフティング(Whitewater rafting)タスマニア(Tasmania)もしくはクィーンズランド州北部(North Queensland)。
小さな町ベリガンで行われたベリガンカップ競馬(ニューサウスウェールズ州)

ロイヤル・ショー

[編集]

オーストラリアの各州と本土の準州ではロイヤルショー(royal show)という農業祭りを催します。農産品や関連商材の展示会であり遊園地の乗り物やその他のエンターテイメントも楽しめて、アメリカのステートフェアに相当するイベントです。開催は通常、春または秋に、各州の中心都市を会場に選びます。

買う

[編集]

食べる

[編集]
中華街(メルボルン)

飲む

[編集]

泊まる

[編集]

学ぶ

[編集]

働く

[編集]

安全を確保する

[編集]

健康を維持する

[編集]

繋がる

[編集]

電圧

[編集]
電圧は230ボルト。タイプIプラグ用

主電源の電圧は230ボルトで、プラグは一般に「240ボルトソケット」と呼ばれる3本足のタイプI(ハの字型の活線/中性線と直線のアース)。電圧はヨーロッパと互換性があるが、ソケットの形が違うため変換プラグは空港などのコンビニや市内のスーパーマーケットで入手可能。ホテルのバスルーム備え付けのタイプCとタイプAのソケットは「シェーバー専用」と表示されることが多く、これに変圧器を差して110V用のシェーバーが使える。ただし海外旅行用の電化製品以外は、240ボルトでも使えるか確めて電圧事故を防ぎたい。

  • オーストラリア情報

トラベル・オーストラリアのウェブサイト(英語版、Travel Australia website)